明らかに痩せ過ぎているにもかかわらずそれでも尚、まだ食べ過ぎは良くないと食事制限をする人がいました。
そんなこと続けていたら不健康ですし場合によっては身体を壊しますよ！
と伝えてもなかなかやめることが出来ません。
その人も頭では食べた方が良い感じがすると分かっているものの、何故か結局は食べないという選択をせざるを得ないというなんとも不思議な症状に犯されていました。
実はその人は今までは普通に食べて一般的な平均体重はあったのに、どんどん食べることが出来にくくなっていったと言うのです。
本人的には理由も分からず困惑しているところもありますが、何処かではそんなにも食べない状態が居心地良いという感じもあったようです。
このように過去生の影響が出てくると今生にはなかった過去生からの習慣がやってくる人がいたりすることがあります。
大抵はこの過去生的影響にのまれ、過去生そのものを生きてしまい、結局は過去生とほぼ同じ人生を歩んでしまうこともよくある話です。
いったいどのような過去生が潜んでいるのでしょうか…
するとその人は悟りを得たいということから仏門に入り修行に打ち込む方でした。
度がすぎるくらい真面目な性格がゆえに全て完璧にやり切らないと気がすまないのです。
滝行、山岳修行などその寺での学びとされる全ての行を限界まで行い、一目置かれる存在でした。
人間という存在は何を目指し何処に辿り着くべきなのかということを探究したいという想いが強い人であったため、仏教の修行はたまらなく魅力的に思えてのめり込んだようです。
そしてその寺での最終目標的な修行の最高の結果とされるのが即身成仏でした。
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●即身成仏とは…
今生のうちに成仏を達成することという解釈をするのが一般的なのかと思います。
実際に達成することは憧れの世界であったり、仏教の極みを体得した人という扱いを受けたり、死を超越し死後の世界でも安楽の世界にいれるとか…
色んな人が色んな解釈する世界観であるのが実状でしょうか。
実際は即身成仏となった人がどのような工程を辿り即身成仏になったかで、死後の世界は変わってきます。
ただ食べずにそのまま眠りついただけの人だとあまり良い即身成仏だとは言えないと予測します。
場合によってはこの世に留まることもありそうです。
真面目に仏教を学ぶ人には怒られる見解かもしれませんが…
こんな見方もあるのかなという想像で書き込みます。
即身成仏は無心で修行に打ち込んでいたら結果的に安らかに永眠し…
そのまま誰にも気づかれぬままミイラ化したら即身成仏という扱いとなった可能性もあるのかなと…
真実など分かりませんが…
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もう当然修行を限界まで行っていた方なので、最高の悟りや修行を限界まで極めた人の到達すべきものとして即身成仏は避けて通れないものとなっていたため、当然目指されることとなりました。
そのため何日も水と食を減らし続けてギリギリの状態を保つことを意識していました。
そして見事に念願叶って即身成仏となりました。
周りの人達も素晴らしい最期を遂げられた方として敬い讃えました。
これは見た目としては完璧な成功だったのです。
しかし落とし穴がありました。
目的である悟りを得るために我欲を捨て続けた結果、即身成仏となりました。
であれば良かったのですが、目的が即身成仏状態になることにすり替わっていたのです。
そのため本人は未だに失敗したことを後悔し即身成仏を目指さなくてはならないという想いに縛られていたのでした。
このことを知った本人さんは納得したようで、たまに過去生の影響を受けて少量しか食べない選択をしてしまうようですが、少しずつ体重が戻ってきているようです。
まだ即身成仏への憧れは抜けきらないものの理解が進み今生の食べる楽しみも増えたとのことでした。
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