ある方から依頼がありました。
『僕は過去生で陰陽師をやっていたようなのですが、過去生請負で見てもらえますか?』
とのことでした。
開始すると開口一番『おのれ!中〇〇足!』と叫ぶのです。
色んな方の過去生を請け負ってはきましたけが特定の人物への怨みを口にすることなどほぼありません。
よっぽどの想いがあったのでしょう。
その過去生の人物は中〇〇足に一族を滅ぼされたようなのですが、ただ独り生き残ってしまったのでした。
あまりの絶望感からくる悲しみや怒りは誰にでも想像しやすいものであると思われます。
そこで彼は一念発起して、一族を滅ぼされた怨みから復讐するために名を捨て顔を隠し、闇の戦闘系陰陽師の元で修行を積み重ねます。
人に危害をなすことや殺めることに特化した術師というのは過去の時代には普通に存在していたのです。
今の時代もいますが…
復讐の鬼と化して、ひたすら復讐するためだけのことを考えたメニューをこなし続け霊能力を高め続けます。
血が滲むような猛特訓を続けていき決定的なダメージを与える術の習得に入ります。
なにやら雷を落とす術を習得しているのが見えるのです。
対象物めがけて
ズドン
ズドン
想いのままというか
意のままのように操るのです。
そしてとうとう決行に移す時がやってきました。
この話を本人に伝えてから一週間後に続きをやることになりました。
すると本人が調べてきて教えてくれたのです。
過去の時代に呪いの雷を落とす術があったようなのです。
今もあるとは思うけど…
そしてとある書物に、このような感じのことが記されていたようなのです。
中〇〇足が雷にうたれ病に伏せていた。
枕元にはいつも青い衣を全身にまとった人物がいたようなことが書かれてあったそうです。
復讐は成功したという感じでしょうか。
その話を聞かされた時はさすがにゾッとしました。
なぜなら彼がセッションに訪れる時は、いつも上下青のジャージに青の靴下に青の靴だったのです。
全身青ずくめです。
この時の過去生そのまま影響を受けていた服の色だったのです。
彼はこの件を理解し今生は真っ当な陰陽師を目指すことにしたようでした。
人は過去生を生きているということが少し理解が深まったキロクでした。
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