マヤ文明・魔法都市ウシュマルの魔法使いの物語

過去生のキロク

『マヤ文明にやたらと惹かれる自分がいて、なぜかティカル遺跡を見ると悲しくなったりするのですがどうしてでしょうか?』
という依頼を受けました。

ということで過去生を請け負ってみると魔法都市で学んでいる姿が見えてきました!
まるでハリーポッターのような現代では想像しにくい世界観です。
本当に優秀な魔法使いを育成することが求められていて、幼少期の頃から能力者かどうかの選別が行われます。
その魔法の学校ではオールラウンド的な霊的世界の教育から、個々の能力に応じての適切なアドバイスとカリキュラムが施されて、能力が引き出されていくシステムのようでした。
霊的世界における適材適所に応じた人材育成です。

有名なマヤ暦ように天文学もさることながら、マヤの人々は霊能力に優れ自然とのつながりや目に見えぬ世界への理解も深く霊的な英才教育が行われていたようです。

その魔法都市はマヤ文明ウシュマルであろうということが出てきました。
マヤ文明では色んな地域で栄えた都市があったのですが、中でも選りすぐりの能力者が集うのがウシュマルであったのです。

その人は魔法都市ウシュマルでも突出した能力者として見出され英才教育を受けて育ちます。
噂が他のマヤの都市でも流れるくらいのものでした。
武力のみで戦う民族とは違い、術の戦いも駆使する霊的な文明世界では、強力な能力者一人で勢力図に変化が起きることは当たり前の世界であるため噂が流れるという感じでしょうか。

目に見えない世界を否定する現代では想像つきにくいかもしれませんが…

しかしその人はなぜティカルに対して悲しみの反応が起きてしまうのでしょうか??

ウシュマルで独り立ちし能力者として活動していく傍ら後進の育成にも力を注いでいました。

そんなある日彼は啓示的なものを受け取ります。

『ティカルが危ない』

なにやらティカルが危機に晒されているという情報です。

しかし調べることもままなりません。
なぜなら過去の時代にそんな通信手段もなければ、マヤ文明のほとんどは高地に都市を築くことが多く交流が盛んではありません。

ひとまず彼は啓示に従い徹底的にティカルの情報を色んなリーディングや霊視・チャネリングや神託を駆使して情報収集に入ります。
そして啓示が間違いではないという確信めいた境地に到達します。

彼はティカルに赴く決心を固めます。
ただ困ったことにウシュマルとティカルの距離が尋常ではないのです。
直線距離でも300キロはありそうです。
ティカルに行くにはジャングルの中を歩き続けなくてはなりません。
当然外敵は無数に存在しヒョウ、毒蛇、ワニ、他にもいっぱいいます。

そこで彼は自力で行くことは難しいことを悟り特別なガイドを連れて行くことにします。
そのガイドは『どんなに道に迷っても方角だけはけして見失うことはない』という力の持ち主です。

苦難を乗り越えティカルに到着した時には、予想以上の問題を抱えた都市であることが判明しました。
かつては栄華を極めたマヤ文明最大都市国家であったのですが、その面影すらない有様でした。
上層部は利権を手放ないことで庶民は圧政に苦しみ食糧もうまく行き渡らず、都市機能も完全に麻痺して国が立ち行かない状況にあったのです。

このままでは大勢の人が死に絶え国は滅ぶと預言するため、上層部に掛け合いますが聞く耳を持ってもらえず命を狙われます。

それでも彼は必死に説得を続け圧政に苦しむ人々から信頼を得ていきます。
次第に状況が理解出来た人々が都市を去る決心を固めます。

人々が都市を離れていくのを目の当たりにして王も国を捨てる決心を固めます。

彼は王から依頼を受け代々伝わる王族のみが扱っていた神聖な領域を鎮める役割を任されることになります。

そして全ての人が去ったのを確認してから浄化のための儀式を行い、都市国家の役割を終了させます。
最後に何もなくなった都市を眺め使命を果たし終えたことを悟り、彼もまた哀しみの中ティカルを去っていくのでした。

今尚このあたりの中米の地域ではお医者さんに相談するように、術師に相談するのが当たり前になっているくらいですから普通の世界観として浸透しているのかもしれません。

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