お金のトラウマが強い方がいて、よく口にしていたことがありました。
『お金のくせにバカにしやがって!』
お金で何か反応が起きるとこのセリフが出てくるのです。
高額な物を目にしたらとか、手持ち資金を超えた額の物を目にしたらとか、誰でも多少なりともこのようなお金にまつわる反応は出ると思いますが、ここまで酷いことにはなかなかなりません。
一般的に考えたら本当におかしな言葉の言い回しです。
お金が人間をバカにすることなどあるわけないので…
ですが本人にとっては絶対に揺るぎのない事実であるようなのです。
そして依頼があり過去生を請け負ってみることになりました。
やってみるとなるほどこんな経験したら、このセリフになるわなと納得しました…
時代は第一次世界大戦真っ只中。
そこで彼は毎日毎日食べることすらままならない中生きている人だったのです。
生活するために日銭を稼ぐためバイトのようなものに出かけます。
あまり仕事もなくやっとの想いで仕事にありつける状況です。
そして支給されたお金を持って、次の日に店へ行くとパンすらまともに買えないのです。
有名なハイパーインフレというやつです。
リヤカーで札束を運んで買い物に出かける人とか、札束を積み木のように子供が遊んでいる歴史的な写真とかありますね。
せっかく手に入れたお金は紙屑と化してしまう有り様です。
そして屈折した思考に発展してしまい『お金にくせにバカにしやがって』となってしまったのです。
これはさすがに可哀想だと思いました。
そりゃ今生でこんな考え方になるのも仕方ないことだなと…
そこで彼は再度この件を認識し直して納得し、お金がバカにしていたわけではなかったんだなという認識に移行出来ました。
世の中には案外こんなお金のトラウマを抱えている人は多いのかもしれません。
過去の時代に圧政から重税を強いられてきた人とかは案外いますしね。
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